自分史

~祖先から書き起こす自分史~

家族史年表の作成で調べた祖先の事から書き始める自分史。

脈々と続く家族の人格形成の歴史の中で、自分という人格はどうやって育まれたのか。

自分の誕生にはどういう意味があったのか。そして、子孫に何をつないでゆくのか。

よ~考えてみてね 間違いなしにためになるで


3-1.自分史の書き方

 

自由です。何をどう書こうが、全くの自由です。誰に何を言われる筋合いもありません。

ですが、一定のこつというものはあります。方法と言っても良いかもしれません。記憶の手繰り方です。

1.「家族史年表」を作るというものです。作った年表自体も、価値のあるものになります。

年代順に、自分の書きたい事実・記憶が並びさえすれば、後は1つ1つ丁寧に書いて行くだけです。履歴書や系譜のデータを引用してください。

2.文章についても、色々とありますが、それもどう書こうと全てはそれぞれの個性です。

読みにくい文章も、主語と述語が対応していない文章も、だらだらと長く続く文章も、過剰に思えるほどのエモーショナルな文章も、がちがちに論理的な文章も、全て個性です。性格です。

家族や子孫が読むための文章であれば、どんな文章でも気にする必要はありません。どんどん書いてゆけばよいだけです。むしろその方が「ひいおじいちゃんはこういう人だったんだ」と伝わります。

ただ、広く皆に読んでもらおうという人は、ちょっと気を使った方が良いです。そういう方は、少し勉強が必要です。推敲も必要です。あまりに自分の考えを主張し過ぎると、一般の皆様には読みにくいものになります。

 

・生まれたときから現在までを振り返って書いてみてください。ささいなことでも構いませんので、過去の小さな出来事や経験も思い出してみましょう。自分が一生懸命になった経験や苦しかった経験など、感情が大きく動いた経験も、整理していきましょう。

・価値観に大きく影響を与えた経験に着目し、「その時どう感じたか」「その経験の前後で変化はあったか」「ショックを感じたならば、それはなぜか?」を自問自答し、それぞれの経験が今の価値観にどのような影響を与えたのか、それを振り返ると「現在自分が持っている価値観が過去のどのような経験を通じて形成されているか」を自覚することが出来、自己分析をすることに繋がります。

 

前向きに行きましょう

ただ一つ、私も含めて全ての皆さんに共通して言えると思っていることがあります。当たり前のことですが、「前向き」であることです。辛い思い出をどんなに反省しても、どんなにそれが事実であったとしても、自分や他人様の有り様を後ろ向きにとらえてそのまま書いてしまいますと、読む方に対してだけではなく、お書きになったご本人のこれからの精神面や生き方に、良くない影響を及ぼします。記憶を上塗りしてしまい、更に頑固に固執してしまうことになります。憎しみは何も生まない。人を呪わば穴二つ。必ず前向きな表現で締めるように記述してください。ここで過去の辛い思い出を前向きに昇華させ、今日からは前向きな人生を生きましょう。

 

一般に次のように言われます。

・60歳を過ぎると、人は人生のまとめをやりたくなる。知識や語彙力がピークになることも影響している。

・自分史を書くためには、人と会ったり、文章をまとめたりすることが必要で、脳の活性化につながるほか、自分の新たな一面を発見することもある。