祖先から書き起こす自分史

誰でもいっぺんやってみる方がええよ

ためになるで


3.祖先から書き起こす自分史

 

家系図を作りました。系譜も作りました。さて、作ったあなたには、大変な満足感がおありになるでしょう。でもここで、ちょっと引いて見てみましょう。

家系図は、紙の上に人の名前が並んでいるだけです。解説しないと、この系図にどれ程の意味があるのかを、分かってもらうことは難しい。ためしに、あなたのお子様お孫様に見せてみましょう。あなたが期待したほどの反応が見られるでしょうか。

 そこで、系譜も作りました。お一方お一方の、お生まれになってからお亡くなりになるまでの身分関係の変遷が載っています。しかし、これでも尚、解説抜きには無理です。これを見て、その持つ意味をすぐに理解してくれる人はおそらく僅かです。

 しかし今あなたは、祖先から書き起こす自分史を執筆なさいます。

戸籍等を辿って祖先のことを調べ、他人が見ても一目でわかる家系図を作り、各人別の系譜も作りました。これらが手に入った今、あなたがよくご存じない祖先のことを、もっと詳しく調べることが可能になっています。見ず知らずの他所さまのところへ行って、「私の祖先のことを調べています」と言っても、疑われることなく協力を得ることが出来る、武器を手に入れたのです。図書館や歴史資料館へ行っても、即座にお手伝いしていただくことが出来ます。インターネットで調べるのにも、その手掛かりはすでに手の中にあるのです。ここから先は、本当に楽しい歴史探検が始まります。

そうしてお調べになった祖先のことから書き始めたあなたの自分史。これが家系図・系譜とセットになっているなら、あなたの子孫様方は、きっと道を踏み外すことなく真直ぐにお育ちになり、親となられた後もきっと真直ぐな子育てをなさるのではないかと思います。

 

自分史を作る意味

一般的な歴史と同様に、自分自身の現在も、過去の自分からの流れの延長線上にあり、これまでに経験、体験してきたことの積み重ねの上にあります。だからこそ、自分の過去を振り返って見直すことで、現在の自分自身をより深く理解し、将来へのヒントを得ることも出来ます。

過去の150年を省みることで、将来の150年を見通すことにもなります。

自分史を書く事の8つのメリット

  1. 生きて来た証を残せる。

  2. 自分をよく知ることが出来る。

  3. 生き甲斐が見つかる。

  4. 自信、自尊心が高まる。

  5. 自分の事をよく知ってもらえる。

  6. コミュニケーションを深められる。

  7. 脳を活性化できる。

  8. 作ること自体が楽しい。

 

自分史の持つ4つの効用

  1. 記録ツール

  2. 自己分析ツール

  3. 自己PRツール

  4. コミュニケーションツール



公益財団法人 かすがい市民文化財団

春日井市鳥居松町5丁目44番地

 

北名古屋市 高齢福祉課