子孫に継ぐ系譜

そんなこと、ぜんぜん知らなんだわ


2.子孫に継ぐ系譜


あなたは自分の祖先のことをどれ程知っていますか。


この日本に於いてさえ、ほんの34世代遡るだけで、平凡な人生を歩めた人の方が実は少数派。


皆さまの祖先の人生も、波乱に満ちたものであった事と思います。ご両親のことでさえ、実は知らないことだらけではないでしょうか。お子様はご両親のことをどれほどご存知でしょうか。


そのご両親や御先祖様の人生を知り想いを致す事は、何よりの孝行であり供養であると思います。またご自身やご先祖様方の人生航路そのものを形にして残すことは、これから子育てをしようとしているお子様方への、大きな大きな、無形の財産贈与となるのではないでしょうか。



これから育つ子孫の為に、今残しておきませんか。


少子化・高齢化の進展は、日本の文明を、150年前に引き戻そうとしています。年金・医療・介護の原資は底をつき、限界集落は定住自立圏・中心市街地のコンパクトシティに移り、これまでのように自然な形で健全な子育てができる環境ではなくなっていくのかもしれません。親と子は、全く違った原風景の中で育ち、違った価値観を持ちながら、親は子育てをし、子は成長していくことになります。


どんな人でも物語がある。誰でもドラマの主人公。地位・富・名誉のあるなしに関わらず人の人生は等しく価値があります。


今回の取り組みによって皆様方は、ご自身や御先祖様方の生きた証を家族史として残します。自己満足でも構いません。今日から先の150年の間に、お一方でもご自身の想い・努力・愛情・誠実に共感なさる御子孫様に、出て来ていただけたら幸いです。



ちょっと高尚で価値のある趣味の仲間を作ります。

この取り組みには、祖先のことを子孫へ残すものとしての縦のつながりの意味合いがありますが、一方で、現在生きている者同士の横のつながりに対しての意味もあります。

一つは地域の仲間づくりです。本日お集まりの皆様方の中で、関係を作って下さい。

 

一生モノの素敵な旅をして下さい。

もう一つは御縁ある方々や、調査の過程でお世話になる方々との縁。

是非現場へ行って下さい。これもこの系図作りの持つ大きな意味合いの、もう一つの柱だと思っています。大きな目的意識を持った、そしてこれをしなければ決して味わうことの出来ない、価値ある、生涯忘れられない素敵なご旅行になります。ご夫婦であれば、互いの祖先の調査に係り合いながら、協力し合いながらの、旅行会社の企画ではあり得ない、お二人だけのこだわりの旅になります。

その時点でできている系図と集めた戸籍等のファイル、ご自身の証明書と名刺代わりにお渡しできるものを持って会いに行き、祖先のお話を伺い、祖先の写真をお借りして、記念撮影を行い、相手の方のお名前と住所を確認して帰り、数日のうちにお礼のはがきに記念写真を刷って出してください。見ず知らずの方にいきなり訪ねて行ってお話を伺うなんてことは、これをしない限りは生涯経験することがないかもしれません。相手も日本人です。きちんとご挨拶をして説明すれば、多くの場合、積極的に情報収集に協力してくださいます。それは感動の体験です。